VEMAC 通信 Vol.13 2005-8-18 発信


VEMACより、暑中お見舞い申し上げます。
酷暑の今日この頃、人も車もご自愛くださいませ。

今回のVEMAC通信は久しぶりにハードパーツのご紹介です。

写真の黒いパネル・・・これはVEMAC RD200のエンジン下部、床下に付くフロアパネルです。このパネルが高速で走る車全体のリフト(浮き上がり)を打ち消す要の部品なのです。F-1でもおなじみの後ろが持ち上がったデザインですが、車体全体で床下の空気の流れを考えないと思ったほどの効果が無いのも難しいところ。

VEMAC RD200の床下は前から後ろまで、フラットな面で構成されているので、空気の流れは安定し、リアフロアに近づくにつれ流速を増していきます。写真でもお分かりかと思いますがVEMACのフロアパネルは、メインフレーム横(サスペンションアームの下)の部分を大きくえぐり、更に多くの空気の排出を促します。空気の排出が効率良く行われれば、床下の空気の流速は更に上がり、地面に吸い付けられる訳です。またその形状は勿論の事、吸い付けられる力をキチンと車体に伝える為に、材質にもこだわりが有ります。ここはレーシングカー同様、軽量なことや剛性が必要な為、カーボンファイバーを使用して成形されています。

自動車は乗員の為にキャビンを持ち、しかしそれが必ずやリフトを引き起こします。VEMACの優しいデザインは現代の車の中ではリフトが大きいデザインだと認めざるを得ませんが、レーシングカーの革新は現代の技術となり、
VEMACにもそれはしっかりと注入されている訳です。

最後に、雨の日の楽しみかたのひとつをお教えしましょう。

高速で走る車の後方の水煙の高さでダウンフォースの大きさが確認出来ます。F-1のテレビ中継などを見ても分かりますが、車の後方の水煙を線で書いたようにくっきりと高く舞い上げている車は空気の流れを上手にコントロール出来ていて、すなわちダウンフォースは多いのです。ワンボックスカーなどは論外ですが、スポーツカーで後方の水煙を高く舞い上げている車を発見したら、それは我々の車でしょうね。

             

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